采子の
ひとりごと
© 岡積千可
モノトーンのコーディネート
2025.07.31

母から譲られたきもののなかで「これぞ万能!」と呼べるきものの一枚が、黒地の鮫小紋です。
母は裾廻しに象牙色を選び、ふとした仕草で除く繊細な色合いが、それは大変おしゃれでした。
娘のわたしはというと、仕立て直しの際に裾廻しに「黒」をセレクト。
帯次第で、きりっとしたスーツ感覚の着こなしをはじめ、格調の高い装いから弔事の場面まで幅広く使えるようになりました。
モノトーンのコーディネートの場合は、特に気をつけないと、のっぺりと単調かつ地味な印象になってしまうため、
ちらりと除く長襦袢や帯締め、帯揚げなどの差し色の工夫も。

 

「長襦袢と帯締めでほのかな色香を」

黒猫と白猫のシルエットを、絞り染めでミニマムに表現した名古屋帯と合わせ、竹久夢二が描く女性像のような装いに。
モノトーンのなかに、長襦袢と帯締めに赤を効かせて、大人のかわいらしさを演出しました。

一色采子きものスタイルBOOK「母のタンス、娘のセンス」(世界文化社・刊)より

きものに関するご相談などのお問い合わせは下記にてお願いいたします。
関東圏内から※携帯電話からのご利用不可
0120-777-003
受付時間:10:00~18:00 (火曜・水曜定休)
携帯電話から電話でのお問い合わせ
受付時間:10:00~18:00 (火曜・水曜定休)