そめの近江の黄変抜き
当店の場合は、着物の地色と黄変部分を一緒に漂白脱色した後、色掛けをして補正します。一般的な黄変抜きは、この漂白脱色の際に穴が空いてしまうことが多いのですが、ここに職人の技術の差が出ますので、必ず当店へご持参ください。
着物お手入れで最も難しいのが黄変です。シミや汚れは放置すると酸化して2~6年ほどでほぼ黄変してしまいます。黄変は残念ながら丸洗いやしみ抜き加工では落とすことができず、黄変抜き加工で出来る限り行います。
当店の場合は、着物の地色と黄変部分を一緒に漂白脱色した後、色掛けをして補正します。一般的な黄変抜きは、この漂白脱色の際に穴が空いてしまうことが多いのですが、ここに職人の技術の差が出ますので、必ず当店へご持参ください。
黄変してしまった着物や長襦袢は、残念ながら元の状態にすることは出来ません。絹素材は天然繊維ですので必ず退化があります。黄変とはこの退化が極端に進行してしまった現象です。したがって、黄変抜き自体が生地を傷めることでもあるため、出来る限りの処置を行うことに留めさせていただいております。
※詳しくはお見積りにてお承りいたします。
しばらくの間、保管したままの着物や帯・長襦袢を見るとカビが生えていた・・・ということがあります。日本の気候は一般に湿度が高いですので、カビが繁殖しやすい環境にあります。これは住居環境にも関係があります。マンション等のコンクリート建築建物の場合は、湿気の逃げ場がないため、室内の湿気が壁裏などに移り、そこからカビが生えてしまいます。
カビは胞子がなければ生えませんが、通常は環境中の胞子をゼロにすることは難しく、条件が揃い一定の時間が経過すると繁殖します。
季節により低温状態を保つのは難しく、また低酸素にすることも難しいため、湿度をコントロールすることが最も現実的となります。その意味では桐たんすでの保管が望ましいといえます。
とにかく一時も早く当店へご持参ください。カビの胞子が飛散することで、他の衣装やご自身の健康にも影響を与えてしまいます。
また、少しでも早く処置する理由は、カビによる変色や生地の退化を最小限にしたいためです。カビ取り加工は難しい加工の一つですが、当店の熟練職人が、着物の状態に合わせて出来る限りの対応をいたします。
カビ取り料金表 反物(解いた品)料金 ※1 | |
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表地のカビ取り洗い張り | 4,290 |
仕立上がり品のカビ取り丸洗い料金 ※2 | |
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紬・小紋・紋付・付下げ・訪問着・コート(袷・単衣各) | 7,150 |
黒/色留袖・振袖 | 8,910 |
長襦袢・帯 | 7,150 |
焼けて変色した着物を、地色を変え新品同様に蘇らせます。B反品などにご利用下さい。
ヤケ直し料金 |
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※詳しくはお見積りにてお承りいたします。 |
摩擦によるスレなどで変色してしまった部分を補修します。
スレ直し剤を使って、また色が抜けてしまったものは少量の染料を用いて直します。
(スレの度合いによっては完全に直すことが困難なものもあります。)
虫喰い、焼け焦げ、破れなどによる穴を修復する処方を「かけつぎ」や「かけはぎ」といいます。通常のかけはぎをすると目立つため、当店では柄足しや金彩加工、又は刺繍などで対応しております。この場合、新たに柄を足すことにもなりますので、全体の色・紋様のバランスを見ながらデザインまで当店にてご提案をいたします。大変困難な技術のため、ベテランの熟練職人だけが出来る技術であり、その仕上がりは他社には真似ができないレベルと自負しております。ぜひご相談ください。
かけはぎ料金 |
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※詳しくはお見積りにてお承りいたします。 |